母から子へ受け継ぐ母子手帳
今週のお題「手帳」
社会人になってからは紙の手帳からスマホのカレンダーアプリに移行してしまったので、手帳は持っていない。今の私にとって手帳といって浮かぶものは「母子手帳」だ。
妊娠した時、妊婦は子どもの頃にはしかや水ぼうそうなどの予防接種を受けたか確認しなければならないので、母に聞いた。すると、「母子手帳に書いてあるから、見てみて。これ、もうあなたにあげるよ。」と渡された。ボロボロの表紙には、歯医者でもらったキティーちゃんのシールがべたべたと貼ってある。
中を見てみる。
かかさず妊婦検診や母親教室に通った記録
食べるのが大好きな母が我慢して体重管理をした記録
分娩に22時間もかかったこと
熱が下がらず夜中に病院に行ったこと
保護者の記録の欄に「体重があまり増えない」と心配そうな字
たくさんの予防接種を受けさせた記録
どんな遊びが好きかの欄も毎月埋まっている
心臓がきゅっとなった。
母がどれだけ大切に育ててくれたのかが、この手帳につまってる。
そして今、同じ気持ちで私も娘の母子手帳の保護者の記録の欄を書いている。予防接種をひとつ終えて母子手帳にシールを貼ってもらうたびに、ほっとする。離乳食がうまく進まないときや、便秘が続いて出血して病院に通った記録もこと細かく記録する。
いつか娘が大きくなったら、ボロボロになった母子手帳を渡すときのことを想像しながら。
アデュー('ω')ノ