愚痴の言い方から人柄が見えてくる
実家の祖母は、一日中愚痴ばかり言っているような人だった。
冬は「あ〜寒い。寒いと外に出るのがたいげになる。(億劫になるの意。三河弁?)」
夏は「あっついなぁ。こうも暑いと何にもできやせん。」
ニュースを見れば「はぁ。毎日毎日こんなニュースばかり。おそがい(怖い)なぁ。」
嫁(私の母)と顔を合わせれば「こんな時間まで寝とるなんて。お母さんは一番最初に起きんといかん!」と何かとケチをつける。
対して母は正反対。
私が何か愚痴をこぼすと、共感してくれた上で話をプラスの方向へ持っていってくれる。
母が愚痴話をする時は「今日仕事でこんなお客さんが来てさ〜」とか「昨日お婆ちゃんにこんなこと言われてさ〜」とか、面白おかしいエピソードとして話す。
嫁いびりをする祖母のことを私が非難すると、「でも、お婆ちゃんにもいいところがあるからね。家のこと町内のこといろいろやってくれてるし、感謝しないとね。」と言う。
自分に毎日嫌味を言ってくる人間に対してもこうなのだ。
素敵な生き方だと思った。
ここまでには到底なれないけど、見習いたい。
父は、割とブラックな会社に勤めているが、仕事の愚痴を聞いたことは一度もない。毎日早朝というよりまだ夜のうちに家を出て、夜帰ってきた。休む時間も少なくて、大変だろうに、聞くのは映画とかラーメンとか趣味の話ぐらいだ。
夫は、毎朝仕事の愚痴を言う。転職を繰り返してきたが、今の職場にも不満が多いらしい。
ため息や舌打ちとともに「あ〜、仕事行きたくねぇ。今日の仕事だりぃなー。クソ寒い。なんでこんな寒いんだよ。」などとブツブツ言っている。
最初のうちは話を聞いていたが、だんだん嫌になってきて、最近は別の話題を出すことで気を紛らわせ愚痴を回避している。それでも回避しきれない時は、出勤まで我慢するか、「いい加減もう愚痴やめて」と言うかだ。
私もまだまだ未熟だ。
人間だもの。時には愚痴をこぼすこともあるだろう。ガス抜きも必要だ。だけどそればっかりになってしまうのはよくない。周りの人間に嫌な気分のお裾分けをしている自覚を持たなくては。私も不満が溜まるとつい愚痴を言ってしまうので偉そうなことは言えないけど(-_-;)
気分転換の手段をいくつか持っておき、自分の機嫌は自分で取れるのが大人なんじゃないかなと思う。私は「言霊」ってあると思う。ま、なかったとしても、口にするのはなるべくプラスの言葉の方がいい。
先日、風が強い日に干していた布団がふっとんでしまったことがあった。ここで「あ〜、ついてないなぁ。」とは言わずに「ほとんど汚れてない!よかった〜!」と言えた。
今日は、娘に気を取られて足元の水たまりに気付かず、靴が泥まみれになってしまった。「最近洗ってなかったし、洗うのにいいきっかけになったな」と思えた。
一歩成長?
最後は、給食でたまに出てきた懐かしの溶けないアイス。
冬にアイスは寒かった(=_=)
アデュー('ω')ノ