お酒の美味しさは結局わからないまま
この前薬局に行った時、娘が床に缶ビールをバラバラとぶちまけた。この厚紙のケースに上手に戻せなくて、そうこうしているうちにまた娘は走り出すし、仕方なく購入。私は授乳中だし、夫もそんなに飲まないし、今度、お酒好きな実家の祖父にプレゼントしよう。
「金麦」って、美味しいんだろうか?
ビールのことは全然わからない。
というか、お酒全般の知識が乏しい。
発泡酒とか第三のビールは安くて、普通のビールの方が値段が高いけど美味しいということだけはなんとなく知っている。でも、私が飲み比べたとしても違いがわからないだろう。
最初にお酒を飲んだのは、大学のサークルの飲み会だった
「カクテルとか甘いお酒しか飲めない女子」というのがなんだかカッコ悪い気がして、全然美味しくもないのにビールとか日本酒とか焼酎とかを粋がって飲んでいた。今思い出すと恥ずかしい。お酒の味もわからない小娘が、何やってたんだろ。
私が本当に美味しく飲めたのは、梅酒とかの果実酒、ジントニック、カシスオレンジ、カルーアミルクなど。でも、これってアルコール入ってなくてもただのジュースでも美味しいんじゃないかな~とか思ってた。
飲んでもそこそこ格好がつく(?)しビールよりは飲みやすいと思って飲んでいたのは、ハイボール(コークハイとかだとジュース感が増してより飲みやすかった)、シャンディーガフ。
私にとってお酒とは、味を楽しむものではなく「酔っぱらうためのもの」だった。酔うとなんだか陽気な気分になれて、シラフだと絶対出せないおちゃらけた一面をさらけ出すことができた。酔いはわりとすぐ覚めてしまうタイプだったが、酔ったフリをして当時好きだった先輩の家について行ったりして。
▲「ブルドックってどんなお酒ですか?」って先輩に聞いたら「犬のブルドックをぎゅーって絞って作ってるんだよ」と教えてもらい、酔ったノリでイメージ図を描いてたら犬が可哀そうで泣けてきた。という実にくだらない思い出。
最近はお酒とは縁遠くなってしまった
懐かしいなぁ。お酒の思い出はほとんど大学時代で止まっている。飲み会がなければ家で進んで飲むことはほとんどなかった。
ジュース買うより高いし、太るし、飲み過ぎると翌日気持ち悪くなるし、飲んだら運転できないし。美味しさがわからない以上、「酔える」以外のメリットがわからなくて。
完全に断乳した後も、おそらく飲まない。
酔っている状態だと、娘の細かな体調の異変を見逃してしまうかもしれない。夜間、急に病院に連れて行かなきゃいけない時も、車が運転できなくては後れを取るだろう。自分は責任感が強い方だと自負しているが、ちょっと考えすぎかな?でも、娘が小学校にあがるぐらいまでは気を抜けない。
実家の祖母と母は、お酒を飲まない人だった。母はたま~に父の飲み残しを口にするが、祖母に至っては飲んでるところを一度も見たことがない。もしかしたらこの二人も、私と同じようなことを思ってお酒を控えているうちに、育児を終えてからも飲む習慣がなくなったのかな、なんて想像する。
子どもの頃は、大人になったら、自然とお酒が美味しく感じるようになるんだとばかり思っていた。ビールのCMで「クゥーッ!!」っといかにも美味しくてたまらないというような飲み方をしているのを見て、そんなに美味しいなら早く大人になって味わってみたいなぁって。
お酒の美味しさがわかったら、もっと人生が豊かだっただろうか。
もしかしたら、また何年後かにビールを飲んでみたら美味しく感じるようになってるかもと期待しつつ、ノンカフェインのコーヒー牛乳を飲む。(ブラックコーヒーは飲めない。どこまでもおこちゃま舌だなぁ。)
アデュー('ω')ノ